「この種はなくすなよ」種を繋いでいってほしい。イト子さんの想い

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写真は、勘次郎胡瓜の生産者、真室川町の奥山イト子さんです。

現在でこそ組合を作って生産されている勘次郎胡瓜ですが
最上伝承野菜に認定される以前には、この奥山家でしか育てられていなかった時期が長いです。
勘次郎は屋号、イト子さんのご実家です。
もともと自家用のみで、出荷はされていませんでした。
畑を見たご近所の方が「珍しい胡瓜だ、これは貴重なものなのではないか」といって、当時、地域の在来作物の発掘を行っていた役場に報告してから、勘次郎の名を冠したこの胡瓜は広く知られることとなりました。

もともと実家にいたころから、「この種はなくすなよ」と祖母に思いを託されていたイト子さん。
しばらくは、勘次郎家を継いだイト子さんのお兄さんがずっと栽培を続けてきましたが、お兄さんが病床についた頃、イト子さんはお姉さんと二人、この種を守っていこうと話し合い、家で育て始めました。
この行動がなければ勘次郎胡瓜は絶えていました。

現在も、家で食べる分の勘次郎胡瓜は毎年育てています。
自分はもう年だからと、出荷することはもとから考えていなかったと言います。組合へのお誘いも辞退したそうです
自分の手を離れて勘次郎胡瓜の名が広まっていっていることに関しても、「どんどんみんなで育ててほしい。そして種を繋いでいってほしい」と語ってくれました。

おじま

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